【製品レビュー】使って分かったSOTO ストームブレイカーの強み、弱み

新富士バーナー(SOTO)から2018年新商品として発売された『ストームブレイカー SOD-372』。
一つのバーナーでガソリンとOD缶の使い分けができ、プレヒート不要のストームブレイカーはまさに”完成されたガソリンストーブ“とキャンプ界隈で話題になった。
果たしてストームブレイカーは”完成された”、つまりガソリンストーブの行き着く先と呼ぶにふさわしい製品なのだろうか。
この記事では、アラスカ自転車横断中、約2ヶ月間ほぼ毎日当ストーブを使用した筆者がストームブレイカーの実際のところをレビューしてみる。


すぎた

よろしくお願いします!
はじめにストームブレイカーの強み弱みをまとめました。そのあと製品仕様値段レビューのまとめを紹介しています。

強み①ガソリンとガス(OD缶)どちらも使用可能

ガソリンストーブといえば同じくSOTOから発売されている『MUKAストーブ』やアメリカ代表MSRの『ドラゴンフライ』が有名です。
これらのストーブとストームブレイカーが大きく異なるのはOD缶が使用可能であること。

OD缶ってなに?
OD缶とは主にキャンプで使われる丸っこいフォルムのガス缶です。カセットコンロで使われるカセットボンベ(CB缶)よりも火力が安定しやすく屋外使用に適しています。

キャンプ経験者であれば一度は見たことある、あの缶です( ^ω^ )

ガス、ガソリンどちらも使えるということは、装備、旅の行程を考慮してどちらを使うか選べるということです。
これはガソリンストーブ界において革命的なことです。
発売前から「OD缶とガソリンを併用可能なストーブがSOTOから出るらしいぜ!」とキャンプ界隈で話題になっていました。

すぎた

例えるならば電子レンジとオーブン、両方の機能を備えたオーブンレンジが初めて発売された時と同じように革命的なことです!
うーん、伝わりましたか?^^;
リンスインシャンプーとかそういうのです!!!(なげやり)
長期間のバイク旅ではガソリンをメインに使い、予備にOD缶を一本持っていく。日帰りハイキングではOD缶で十分なのでガソリンは使わない。
このようにストームブレイカー1つで様々なアウトドアに幅広く対応できるのです。

自動車用レギュラーガソリンも使用できるぞ!

サーモン隊長

そうそう、ストームブレイカーはサーモン隊長の言うように自動車用レギュラーガソリンの使用が可能です。
もちろんホームセンターやアウトドア用品店で購入できるホワイトガソリンも使えます。
自動車用レギュラーガソリンを使用できるメリットは何と言っても『ガソリンスタンドさえあればどこでも燃料補給が可能』であることです。
OD缶買い忘れた(゚o゚;;!という週末キャンパーのパパでもガソリンスタンドさえあれば家族会議で裁かれる心配はありません!

すぎた

アラスカのド田舎でもガソリンスタンドで燃料補充できましたよ!
ガソリンは海外の田舎町でも入手することができます。
この点ストームブレイカーは海外を長期間旅するサイクリストやバイカー、バックパッカーにもおすすめです。

すぎた

アラスカで750mlのガソリンを買うと約100円でした。自動車用ガソリンは価格面でも経済的です!!
レギュラーガソリンの入手、日本では気をつけて!
日本ではガソリンを持ち運ぶ際、専用の携行缶が必要です。
ガソリンスタンドに専用携行缶を持ち込み、「この缶にレギュラーガソリンを入れてください」とお願いしましょう。僕の場合、この方法で携行缶への給油を断られたことないので安心してください。

同じくSOTOからガソリン携行缶も発売されています。国内でのガソリン使用を考えている方は合わせて入手しておきましょう。

このようにガスとガソリンどちらも使用可能であることはストームブレイカーの持つ大きな強みと言えます。

強み②風に強いすり鉢構造のバーナーヘッド

ストームブレイカーにはすり鉢状のバーナーヘッドが採用されています。
バーナーヘッドをすり鉢状にすることで風からの影響を受けにくくなり、燃焼効率を上げることができます
これによりガスの無駄なガスの消費も抑えられるようです。

すり鉢状だとMUKAストーブのようにムラなく熱を伝えることが難しそうだけど・・・?

サーモン隊長

すり鉢状のバーナーヘッドでは火力が一点に集中するのでは?と心配でしたがストームブレイカーはMUKAストーブと同じくムラ無くクッカーに熱を伝えることができていました。
これはMUKAストーブに比べてバーナーヘッドを広くとったためだと考えられます。

MUKAストーブと比較するとストームブレイカーのバーナーヘッドを囲んだ赤い丸の方が一回り大きいのが分かります。なんと火口の数は約300個もあるそうです。
製品の良いところを捨てることなく伸ばす!新富士バーナーの開発努力が伺えます。
すり鉢状のバーナーヘッドは風の強い山岳地帯や海沿いでの調理に活躍しそうです!

強み③プレヒート不要で操作も簡単

ガソリンストーブはキャンプ玄人が使うもので初心者には敷居が高い!と考えている方も多いのではないでしょうか。

すぎた

僕もはじめは「ガスストーブって操作難しいんでしょ?」と思っていました。

ガソリンストーブの敷居を高めているのは使用前に行う点火の儀式『プレヒート』だと思います。

プレヒートとは使用前にバーナー本体を燃やして温めておく作業です。プレヒート中には赤い炎が上がるため初心者の方はガソリンストーブは危険使いづらそうと感じてしまいます。

さらにプレヒートを行うことでススが発生し、料理する頃には手が真っ黒なんてこともあります。

このように面倒なプレヒートの作業がストームブレイカーではなんと不要なんです!

ストームブレイカーはプレヒート不要としてガソリンストーブ界に革命を起こした『MUKAストーブ』と同じ着火技術を採用しているのです。

すぎた

素晴らし過ぎる・・・。着火までノンストレスです!

そしてダイヤル操作もシンプルで簡単!

プレヒート不要で操作も一つのダイヤルに集約されているストームブレイカーはガソリンストーブの敷居を大きく下げることに成功しています!SOTOの技術力に感動です。


次にストームブレイカーの弱みとして思いつくことをあげてみました。

弱み①頼れる火力が裏目に出ることも

ストームブレイカーは3.5kW(3,000kcal/h)の高火力が強みの一つでもあります。

火力の単位なんて分かんない!という方へ
正直、僕も火力の単位について良く分かっていませんでした。(いますぐ記事かくのやめろ
調べてみたところ一般的なガスコンロの最大火力は4.2kW(3600kcal)が主流だそうです。これを基準に考えると分かりやすそうです。
▽以下のサイトを参考にしました

参考

IHとガスコンロの火力ura410 (ウラシドウ) 物語

その他の情報として一般的なガスストーブで15003000kcal/h、ガソリンストーブで20003000kcal/hの火力があるそうです。
勉強になりました。

高火力にはお湯を沸かす時間を短縮できるなどのメリットがあります。
しかし二ヶ月間ストームブレイカーを使ってみたところ、火力強すぎるのでは??と思うこともありました。
例えば、目玉焼きを黄身の部分までしっかり焼いて作りたい!と料理した時には黄身が硬くなる頃に白身はコゲコゲになってしまいました。
これは基本強火であるガソリンストーブ全般に言えることで、仕方のないことですがやはり少し不便を感じます。

サーモン隊長

クッカーをバーナーヘッドから離すなど工夫すれば解決!
サーモン隊長の言うとおり、この問題はストームブレイカーにとって大きな弱みではありません。
工夫次第で解決できるのです。

弱み②3本ゴトクは安定性に難あり

ある朝ストームブレイカーにフライパン型のクッカーをのせて野菜を炒めていると悲劇が起きました。
クッカーが支えとなるゴトクから落ちてしまったのです。(あの時のピーマン美味しかった。)
原因は勢いよくフライパンをかき混ぜた僕にあるのですが、三本ゴトクが四本ゴトクであれば悲劇は起きなかったのではないかと考えてしまいました。
ガソリンストーブに限らず、多くのキャンプ用のストーブには三本ゴトクが採用されています。
つまりストームブレイカーだけの問題ではないのですが、僕としてはストームブレイカーが四本ゴトクであれば完璧でした。

いや君が注意すればいいだけだよ!!

サーモン隊長

すぎた

おっしゃるとおり!ごめんなさい!
三本ゴトクでもクッカーは十分に安定します!

もしかしてクッカーの安定は高さに影響しているかも?ということでMUKAストーブとゴトクの高さを比較してみました。

赤い矢印を見ると分かるようにストームブレイカーはMUKAストーブに比べクッカーを置く位置が高く設計されています。
MUKAストーブよりもクッカーが不安定に感じたのはこのためでしょうか?大した差ではなさそうですが・・・。

ちなみにオレンジ色の矢印はバーナーヘッドとクッカーの距離を表しています。
バーナーヘッドの広いストームブレイカーはMUKAストーブに比べクッカーまでの距離が短いのが分かります。これにより耐風性能も上がっているのかもしれません。

弱み③海外のアウトドアショップでは取り扱いが少ない?

弱み③はストームブレイカーを国内のみで使用する方は気にする必要はありません!
アラスカやカナダでアウトドアショップに立ち寄った際、SOTOの製品の取り扱いは少なく感じました。
例えばガソリンボトルはMSRの製品を取り扱っている場合がほとんどで、SOTOのガソリンボトルは現時点で見かけていません。
もちろん田舎のアウトドアショップで、MSRのお膝元であるアメリカだということを考慮すると当たり前のことかもしれませんが、海外でSOTOのリペアパーツを購入しようと思った場合は不便に感じることがありそうです

近年はSOTO USAも海外で広く認知されるようになってきたんだ!
この弱みが解決される未来も近いよ!

サーモン隊長

SOTO USAの認知度も高まり、これから海外でSOTO製品を見かける機会は増えていくでしょう。
もちろん大都市や大きなアウトドアショップに行けばこの問題は解決です!

ストームブレイカーの製品仕様、気になるお値段は?

こちらがSOTOから公表されているストームブレイカーの製品仕様です。

●外形寸法
幅150X奥行130X高さ90mm(使用時・本体のみ)
幅65X奥行65X高さ90mm(収納時)
●ゴトク径
ゴトク外径 φ170mm
●重量
225g(本体のみ)
合計448g(本体:225g、ガスバルブ:53g、ポンプ:170g)
●発熱量※1
3.5kW(3,000kcal/h)
●使用時間※2
約0.8時間(SOD-725T 1本使用時)
約1.6時間(自動車用レギュラーガソリン480ml使用時)
●使用燃焼
SOTO製品専用容器(ボンベ)
自動車用レギュラーガソリン、ホワイトガソリン
●材質
ゴトク・バーナーヘッド・器具栓つまみ:ステンレス、ジェネレーター:真鍮
●付属品
収納ポーチ、バーナーベース、メンテナンスキット
備考
ボンベ、燃料ボトルは別売です。

OD缶使用時に必要なガスバルブが始めから付属しているため買い足す必要はありません。ただしガソリンでの使用を考えている方は別売りのガソリンボトル(燃料ボトル)が必要になりますのでお気をつけください。

重量はMUKAストーブが333g(本体+ホース:163g、ポンプ:170g)なのでストームブレイカーの方が少し重いです。これは本体の大きさが影響しているようです。
登山などストイックな重量調整が必要な場合以外は気にするほどの差ではありません。

続いて気になる販売価格を他の参考製品と比較します。(2018年6月1日現在)

価格順の並べるとMUKAストーブ < MSRドラゴンフライ <ストームブレイカー となります。


他の参考製品


【まとめ】ストームブレイカーとはズバリ・・・

ストームブレイカーはガソリン、ガスの両方の使用が可能であり、バーナーとしての性能も申し分ないほどによく出来た製品です。
一つ持っておくだけで様々なキャンププランに対応できるストームブレイカーはこれからキャンプを始めようと考えている初心者の方にとっても最良の選択肢だと思います。
プレヒート不要で簡単に操作できることもストームブレイカーの大きな強みです。
この記事を書くにあたり、二ヶ月間ともにキャンプ生活を送った友人とストームブレイカーの弱みを必死に考えてみましたが大きな弱みは見つからず、どれも工夫次第で解決できるものでした
ストームブレイカーは噂通り、ガソリンストーブの行き着く先、完成されたストーブに限りなく近いのではないかと思います。
もちろん全てのニーズに応えられるモノを一つの製品として形にすることは難しいですが、ストームブレイカーは最も幅広いニーズに対応できる製品の一つではないでしょうか。
ストームブレイカー、おすすめです!

すぎた

読んでいただきありがとうございました!皆さんの思うストームブレイカーの強み、弱みがあればコメントで教えてください^^
それではよいキャンプ生活を!

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